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とぎれとぎれの作業の末

やっと出来ましたぞ、人形の服。
とりあえず三点セット。

① ワンピース
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②ジャケット
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③ペチコート
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小物(帽子とか手袋とかバッグ)は まだ全く手がついていませんが。

とりあえず、着てもらいましょう!
えーと・・・一番好きなお顔のこの子で試着。
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頭 まだくっつけてないから 坊主だ。。。ははは。
まずはペチコート。

頭皮 頭髪 のっけて・・・・
ワンピースを着ますね、はい。
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髪の毛があるのとないのじゃえらい違いだなぁ。
ワンピースはノースリーブで身頃すっきり仕立てでござる。
スカート部分はデコラティブです。
さて、これに上着を着せると・・・
ゴタゴタしてゴージャスになって 良いわよ♪
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さらに小物をごちゃごちゃつけるともうめっちゃくちゃデコデコで中世の貴族やね~♪お城やね~、姫様やね~、になっっちゃって、(-。-;はぁ~・・・夢の世界の構築だわっ。
・・・・昨日 見たNHKの特集(スペシャルだっけな)「無縁社会」・・・・対極をなしてますな。

城に姫や王子として生まれた貴族様がたは生まれた時点で資産を持ち、それを使って生きていく道が確約されているわけよね。
クーデターでも起きて追われたり、貴族社会の競争、戦闘で負けたりしないかぎりは。

ただのサラリーマンだっていっても、正社員である程度の規模の会社で働けてるうちは、生活基盤になるお金もあり、仕事を通じて話す相手もあり。
収入に大小はあっても、なんとか人並みに暮らせる基盤があれば そんなに苦しまなくて済むんだろう。
この不景気で会社を首になった、会社が倒産した・・・そうして生活の基盤になる経済力を失った人が、都会で孤独にさいなまれている。
はたまた、学校という所属場所を出なくてはならない歳になったが就職が決まらない。
働くところがない。男だけじゃない、女だって。
この先、どうやって生きていけばいいのか?
自分が所属する「場所」がない。
中高年だけでなく、これから!という若者も見えない将来の孤独におののいている。

私、わかるよ。その気持ち、わかるよ。
不景気だから就職先がない・・・から、今 すごく問題視されてるけど、私の時代だって、就職率99%の時代だって 1%の人がいたんだからね。
私は その1%の一人だったから。
家に帰って、やることもなく、遊ぶ友達もいない。何もすることがない。親が死んだら、生きていかれないじゃないか。
毎日 家でくすぶっている娘に、アルバイトのチラシを持ってきて薦めてくれた母親。
アルバイトには雇ってもらえたけど、それはそれで楽しかったけど、これで自分の生きる基盤を手に入れたわけじゃなかった。
そのあと父の会社を手伝いに行くようになったけど、それだって父が死んだら終わりな会社だったから、20代はずっと不安に付きまとわれていた。
何かしようと思ったけど、通信教育なんかのパンフレットが届いたら、「こんなもの詐欺だ!」と父親にダメだしくらった。
知り合ったろくでもないやつにそそのかされて、人材派遣の会社でも立ち上げようかと思ったけど、もちろん資金なんか貸してくれるわけもなかった。
いや、それは無くてよかったよ、今思えば。
不安で焦ってる人間の心の弱みに付け込んで、金をだましとる輩もいっぱいいる、ってことを知った。
30にさしかかろうとする頃には もう 覚悟してたね。
「私はこのままいったら のたれ死ぬわ。歳とったら 家もお金もなくて、路上生活者になって そのままのたれ死ぬわ。」
そう 思ってたもん。そう、言ってたし。

そこに生まれた、というだけで裕福で安全な暮らしが確保されている世界にこだわるのは、本来そういう家系だったはずの自分の血筋と 逆に社会に出てから、まったく生活の保障を得られなかった若き日の自分に対する悔しさ情けなさの反動なのかもしれないな。
結婚することでしか、まともな生活の基盤を作れないなんて、なんか さいてーだな。
結婚することで、路上生活は免れたわけだから、感謝しなくちゃいかんのだがな。
自分で自分の生活を支えられない・・・のか?
学生の頃につけられた順番って 一体なんだったんだろうか?
学校で 一番 って 一体 なんだったんだろうか?

思うに、愛さえあれば・・・っていうのは 大嘘。
やっぱり 生きていくには「食べなくては」ならない=人間の場合は経済力。
まず、経済的基盤が整ってから それ以降のことがある。
その上に 愛も成り立つ。
精神の安定ももたらされる。

せっかく一生懸命勉強して、学校に行って、、、お金を稼ぐ道を見つけられなかったら?
娘が今 その不安に直面しているわけだ。
「もしさ、もし・・・就職できなくて ニートになったら・・・よろしく。。・・・っていいかな?」って娘が言った。
いいさ、もちろん!
ニートだってパラサイトだって、私は貴方が生きていてくれたら、それでいい。
だから心配するな。
そう励ましたけど、それは 本心だけど、娘自身のことを思ったら、彼女の精神状態を安定したものにするためには、ぜひとも「確たる生活基盤の確保」できたることを実感させる必要がある。
人生の分岐点であることは間違いないね。
親がやきもきしてもどうにもならないが、ずっと見守っているから。
やれることがあれば、何をおいてもやるから。
お姉ちゃん、がんばってな。

・・・・と人形の服を作って、そんなこと思い巡らせたのだった。

  by nekohime666 | 2011-02-12 19:22

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